こちらでは、畳一帖がどのように製造されているかをご紹介しています。今は機械を使用して畳を製造していますが、特殊な形などの畳は手仕事で仕上げています。
※表替(畳のござとヘリの交換)の製造過程
畳の古いござ、ヘリを取り新しいござとヘリに交換します。まず、ござを床にあわせかまちを縫っていきます。片方を縫いましたら、もう片方はござをひっぱりながら縫います。なぜ引っ張りながら縫わないといけないのか。それは、ござがたるんでしまわないようにするためです。この作業により、畳がより綺麗に仕上がります。かまちの仕上がりは2枚目のようになります。
※かまちとは、畳の辺の短いところです。
畳のサイズに合わせて、ござの両端をきり落としていきます。
この時ござが動かないよう、端の両側に2本で工程して切っていきます。
この工程でござを新しくする作業が終了です。
2枚目は両側を切り落としたものとなります。次の工程は、ヘリを新しくつけるところです。
新しいヘリをつけていきます。
ヘリを縫う作業にはふたつの工程があります。
そのひとつ目が、畳と平行にヘリと下紙を縫っていきます。この時下紙を入れて縫うのはなぜかというと、ヘリの劣化を最小限にするためです。そして、この時もヘリがたるまないよう少し張った状態で縫っていきます。
2枚目が縫い終わり、次は畳に対し垂直に縫い合わせていきますので、ヘリを折り曲げている作業に入ります。
3枚目は、上位の作業が終わり両端は縫うことができませんので、タッカーで固定していきます。
先ほどのヘリを曲げる作業が終わりましたら、返し縫いの作業に移ります。
畳の厚みをあわせ、機械の押さえを調節しながら縫っていきます。
この時、縫っていく際ヘリを引っ張りながら縫っていきますので、たるみがなくきれいに仕上がります。
すべての工程が終わり完成となります。
ひとつひとつ丁寧に作業を行い、一枚の畳が仕上がります。
仕上がりましたら表ござに多少泥染めをした泥が付着していますので、そちらを落としてから納品いたします。